消耗品のあなたへ

あなたは消耗品だろうか。

 

例えば会社勤めであれば定年までの期限が明確に提示されている。

 

ああ、自分はあと20年かと寂しさを覚えたり、人生においても平均寿命から逆算し、もう30年しか残っていないではないかなど、半端に賢しい人間ほど余計な計算を行い、勝手にネガティブになる。

 

モノを買っても耐用年数が気になり、この服のこの色落ち加減からいくと今年の冬を乗り切れないかもしれぬ、などと深刻になる。

 

まあ余裕がないんだよね。余裕のある人は先の人生にも希望があるし、モノも感謝しながら捨て、次の出会いを楽しみとする。

 

しかし、人の目に止まらぬ、ゆえに耐用年数を完全に経過していても使い続けるというものがある。その代表格がタオルである。

 

タオルというのは体に用い、また吸水を目的としていることからも生地は実に柔かい。

 

それが3か月、半年と使っていくうちにパイル地がつぶれ、芯の生地だけが残り、ゴワゴワとした固く厚い布と化す。洗って干すと直立するほどだ。

 

フワリと肌を抑えるのではなく、手ぬぐいよろしくゴシゴシと無理矢理水を吸わせる。

 

これは肌への負担だけではなく、精神衛生上も良くない。

 

ああ、自分は耐用期限の過ぎた消耗品を、人目にさらされぬという理由で買い替えを惜しんで使い続けているのだなあと毎日感じ続けることになるのだ。

 

これは無意識下に叩き込まれ、知らず知らず自己を卑下していくことになる。己の存在すら消耗品と見做すようになる。恐ろしいばかりのQOL低下であり、その後の人生に間違いなく悪影響をもたらす。

 

この事態は避けねばならぬ。とはいえ、あなたの性根がセコいということは重々承知している。定期的に買い替えるという出費もあなたの精神へのボディーブローとなるのでしょう。

 

では良いタオルを使うことで、人生を好転させていこうではありませんか。

 

以下のタオルは、質が低下していくどころか、「育っていく」らしい。つまり私が先に述べたことの逆の現象が起こる可能性がある。

 

考えようによってはもはやラッキーアイテムとも言える。数珠や石や壺とは違い日々の実用のものなのだから、ぜひ使ってみること。いいね?

 

(↓ ↓ ↓ あなたの人生好転します)

 

嫌な貰い物

人からの貰い物は大体において持て余す。

 

知人で年初に毎回干支の置き物をくれる人がいるが、邪魔でしかない。

 

仕方なしに玄関先へ飾ってみるも、松の内も過ぎればもうお役御免だ。次に日の目を見るのは干支が一周するときだが、きっと向こうはまた同じ置き物をくれるに違いないのだ。微妙なチープさで、メルカリでも売れまい。

 

食べ物をくれる人もいるが、これも悲劇だ。

 

相手の体形を見てこれはちょっと怪しいなと思っていると案の定、こちらは甘いものを忌避していると公言しているにも関わらず砂糖をどっさり使った揚げ菓子などを大量に寄越す。

 

これらは早々に横流しと相成るが、「美味しかった?」とあとでたまに聞かれ、後ろめたくも「ええ」などと答えねばならぬ。なぜか向こうは満面の笑みで、「もう要らない」とは言えないのだ。

 

かように、貰い物というのはこちらの負荷を一切考慮せぬ無神経極まりない暴力行為であり、相手は善意であるがゆえに放っておくとそれがエスカレートする傾向にもある。

 

これがAmazonギフト券などのようないわば金券であれば自分の好きな物を買えるのにといつも思うが、勝手に音楽好きと見做されてiTunesカードのように自分にとって不要なものを貰い、こういった場合も非常に始末が悪い。

 

形は変わっても人のあげたいもの、求めるもののミスマッチは永遠に終わらない。持て余し、ストレスを抱えることのないよう、換金できる手段を持っておくことが重要だ。

 

(↓ ↓ ↓ いつか絶対使うから見ておくこと。なんなら安く買う側に回れる)

バーでキレイに飲める男はモテる

独身で彼女もおらず30を過ぎたうだつのあがらないあなた。

 

お酒は飲めますか?

 

いや、飲める飲めないはこの際関係ない。

 

あなたはバーへ行くべきである。

 

新たに知り合いを増やそうとしたり、出会いを求めたりしても、己の選択というのは己の範疇の結果しか生み出さない。

 

趣味のサークルなどに入ろうにしても、それは己の好きな方面であるからして、自分の想定内の属性の人物たちが多く、果たしてそこから新鮮味や、出会いにつながる結果は生まれるのだろうか。ないから現在の有様なのではないか。

 

人と出会うのに一番手っ取り早いのはバーに行くことだ。

 

バーは大人の社交場だ。ふらりと入って、お店の人やお客さん同士で会話をする。

 

お店の雰囲気を壊すことなく、酒に飲まれることなく、そのときどきの会話を楽しく過ごす。お酒が弱いのなら飲めない分、一杯どうぞとマスターにおごってあげる。社交場であるからして、あなたがこの場に相応しいきちんとした人かどうか、周りはみんな見ているのだ。

 

そして、バーのマスターというのは接客をしつつも、お客さん同士をつなげることを常に考えている。全員に対応するのは大変というのもあるが、それぞれを仲良くすることで、ここに来れば誰かしらいて楽しい時間を過ごせる、だからこれからも通おうという、ある種の営業活動である。

 

だから、あなたが常識があり、普段からキレイな飲み方をしているのなら、あなたと話の合いそうなお客さんをいずれ紹介してくれる。

 

それはきっと自分の好みのテンプレとは違う良さを持った人物であるはずだ。その中には当然、異性も含まれる。

 

今まで、自分の基準で人を選ぼうとしてきた結果、独身であり彼女もいないのであるならば、これをもって今後の可能性は飛躍的に向上する。

 

それをきっかけに付き合うもよし付き合わないもよし、最終的に別れてもそれはそれでお互い大人なのだ。

 

そうするうちにあなたは段々とブラッシュアップされ、仮にバーの外であろうと将来の伴侶となりうる女性と出会えるのかもしれない。少なくとも、会社と自宅の往復だったころと比べて魅力あふれる人間となっているはずだ。

 

これで問題のほとんどは解決、といったところだが、もしあなたが念には念をというのであれば、例えば婚活パーティーなど、他の出会い方も検討していいかもしれない。ただ、バーへ行っていたほうがあなたの人を見る目も養われるし、出会った女性を連れていけるという得意さにもつながるので、どちらも並行しておくことがが望ましいだろう。

 

(↓ ↓ ↓ 念のためこちらもやっておきなさい)

 

ゴミ屋敷解消法

ゴミ屋敷に住まうあなたに。

 

いや、ゴミ屋敷と言わずとも、整理整頓の苦手なあなたは突然の来客などあろうものなら目を白黒させ、片付けるから5分待ってと叫んで優に30分はドアの前で人を待たせるほどには家を散らかしているはずだ。

 

忙しいのかもしれぬが、それ以上に堕落しているのかもしれない。

 

大丈夫、堕落も極みに達すると羞恥心までもが消え失せ、足の踏み場のない廊下やリビングを何食わぬ顔で案内できるようになる。あなたはおそらくその境地までには至っておらず、面倒臭さと不甲斐なさとの間を行ったり来たりしているのであろう。

 

残念ながら人の気質というものはおいそれと変えることはできない。しかし、単に家を片付けたいだけであれば話は簡単だ。

 

まず、誰が家を片付けるかを決めよう。

◆自分で片付けるか

◆誰かに片付けてもらうか

 

【自分で片付ける場合】

先に述べたように、あなたの自堕落さは変わらないのだから、相応のモチベーションや羞恥を利用した外的要因が必要となる。

 

そのためには例えば友人を自宅へ招待する。外よりも家で飲んだ方が安上がりなのだから、節約にもなるはずだ。ハードルが高いと感じるようなら、同じく家の汚い人を呼んで慣らしてから、徐々にキレイ好きな人へとシフトしていくのがいい。

 

そしてそれで浮いたお金でオンラインのヨガやフィットネスを始めてみる。

 

家で運動をする場合は当然スペースが必要となり、また相手からの目も気になる。背景を変えたりぼかしたりすることも可能ではあるが、ぼんやりとでも雑然としているのはわかるし、突然設定が消えて周囲のゴミが露出するという恐ろしい事態にもなりかねず、ゆえに整理は必須となる。

(↓ ↓ ↓ やれ!)

 

 

【誰かに片付けてもらう場合】

とは言いつつも、私はあなたが自力で片付けることにはそんなに期待していない。

 

第一、家が汚い人は人を呼ぶ習慣が今までなかったろうから、呼ぶ人もおらず、いたとしても相手だっていきなり呼ばれて意外さに面食らうはずだ。そして運動だって、きついのは嫌いだし面倒臭いから、どうせやらないのでしょう。

 

安心してください、そういう方々の忸怩たる思いとあきらめのおかげで清掃サービス業界は隆盛を極め、経済が回っているのです。

 

いちど徹底的に家をキレイにしてもらう。そうすることで、万が一でも清潔への関心が芽生えれば儲けものだと思う。試してみるように。

 

(↓ ↓ ↓ もう無理なんだから依頼しろ!)

「ウチの子」というならば

あなたの家庭の食費はいくらだろうか。

 

総務省による2022年の「家計調査」によると、有業者1名を含む4人家族における1ヵ月の食費の平均は84,077円となっている。

 

これはファミリーでの平均であり、子どもの年齢にもよるが人数で割れば月に2万1000円。

 

一人暮らしであれば39,069円だそうだ。

 

それに対し犬はどうか。

 

一般社団法人ペットフード協会によると一頭あたりの月の平均支出金額は3,074円。

 

食べる量の少ない超小型犬も含まれているとはいえ、7分の1、10分の1だ。

 

それで「ウチの子」なのだ。

 

愛らしく、いるだけで生活の潤いとなる人生のよきパートナー。決して自分を裏切ることのない大切な相棒。

 

もうちょっと出してあげましょうよ。

 

ご家庭の小さいお子さんと食べる量も大して違わずかけるお金は何分の1というのは、犬と人間との間に経済的序列を設けていると高らかに宣言しているに等しい。

 

いやいや家計がそれを許さないのだ、というのは欺瞞である。

副業をすればよいだけの話である。

 

それとも、犬の地位向上のためにわざわざ自分が労働するほどのものではないとお考えか。

 

と、カネの話ばかりになり恐縮だが、先にこのように牽制でもしないとせっかく良いペットフードを紹介しても「いやー高い。無理」と一蹴するに違いないのだ。

 

飼っている犬を「ウチの子」というのならば、ぜひ以下のリンクを見て、愛犬の食生活見直しを図ってください。

 

もし経済的理由により一瞥すらしないようであれば、今後は単に「犬」と呼ぶこと。いいね?

 

↓ ↓ ↓ ↓ ↓

 

 

動かぬ阿呆を押す阿呆

さて、あなたはさきほどのブログを読み、

 

・スーツケースはレンタルする(持ってたら破棄ね)

・海外旅行する

 

ということを決意した。

スーツケース持つ阿呆、旅行せぬ阿呆 - 阿歩利英太郎は寝て暮らしたい (hatenablog.jp)

 

しかし私も親切心が足りなかった。海外のどこに行くかまではお伝えしていなかったのだ。そこは素直にお詫びしたい。

 

「行き先くらいこちらで決めさせろよ!」

 

という声が聞こえてきそうだが、ならば問いたい。

 

あなたはどこに行きたいのだ。漠然とニューヨークだのパリだの抜かす手合いに限って、具体的なプランまでは落とし込めていない。タイムズスクエアとかルーブルとか、知ってる単語を並び立てるのが関の山であろう。

 

そういうことではないのだ。どこかというのは問題でなく、とにかく海外に行くことが先決なのだ。

 

あなたがたは結局のところ、どこへ行くか、そしていつ行くかを決めかねて頭を悩ませ、それに疲れ、結局日本を出ることは永久にないのだ。上司から無能と思われるはずだよ。

 

だから動くためにはまず誰かに選んでもらう必要があるのだ。

 

とりあえず以下のリンクを開き、どのプランでもいいから台湾へ行け。値段をもとに時期を考えるな。なんなら一番高いのにしろ。行動しないことには実績は生まれないのだ。

 

背中を押されながらも実体験を積むことによりようやくわずかな主体性というものが生まれ、それを重ねていくことで「ローマで本場のカルボナーラ食べたい」など具体性を持った欲求が生じるようになるのだ。

 

言い訳だらけの人生にさよならだ。

動かないで年月を重ねているうちに、人生のほうからさよならがやってくる。

 

(↓ ↓ ↓ とっとと行け!)

スーツケース持つ阿呆、旅行せぬ阿呆

旅行のときに荷物を入れて転がす、あれ。

 

キャリーケースとかコロコロとか呼ばれることが多いが、「スーツケース」というらしい。なんとなく腑に落ちぬがまあそういうこととしておこう。

 

これを持っている人はどのくらいいるのだろうか?

 

あなたが若く、一人暮らしで、出張もなく、海外に行ったこともなければ、持っていないのではないだろうか。

 

いやいや持っていなくてもそう卑下することはない。あんなもの要らないのだ。

 

あれは容量的に数日以上の遠出に対し使うもの。人間の体は長距離を短期間で移動する構造にできていない。現代の移動手段に馬車や人力車などはすでに廃れ、新幹線や飛行機なのだから、スーツケースが必要となるシーン自体が自然の摂理に反しているのだ。持たないことを誇ってよいと思う。

 

そして私は、今後にわたってスーツケースなど持つものではない、とここに断言する。

 

だいたいにおいて日本の住宅は狭い。

 

特に貧乏人は家が狭いくせにほとんどガラクタの、ゴミ同然のものを勿体ないと後生大事に溜め置く習性があり、クローゼット(それすらあるのか?)は常に満杯である。

 

そこに加えてスーツケース。愚かである。

 

持っていたとしても、それにゴミを収納し格納するのであろう。馬鹿の所業であり、一刻も早く売り払うべきである。

 

さてその次は海外旅行である。

 

さきほどの主張と矛盾するようであるが、あなたは遠出をすべきである。

遠ければ遠いほどよく、海外であれば最適である。

 

遠くへ行ったことがなければ世知辛いこの現代社会においては行動力のない落伍者、臆病者と見做される。会社では雑談という体をとりつつも常に評価の目が光っているものなのだから、その事実が知られるや否やビジネスシーンにおいての積極性、計画性、実践性も疑われるなどして上司から無能の烙印が勝手に押されることとなる。

 

また友人たちとの旅行の会話にも加わることができず自然とマウントを取られひいてはその輪からも外され、話し相手を徐々に失っていきQOL低下に陥ったあなたはふさぎ込み、閉じ籠ることになり、最終的には寿命を縮めることになる。ご苦労なことである。

 

このような恐ろしい事態がわずか数十万程度の旅行費で回避できるのだ。

 

さきほど私はスーツケースの所有は不要と言ったが、この場合はレンタルをすればよい。数千円、最大でも数万で済む。しょっちゅう旅行せよというわけではないので、単発の経費と割り切ることが賢明である。

 

親心ながら、上記の論を実践するにあたってのリンクを用意しておいた。

以下のスーツケース格安レンタル、および海外旅行サイトを見ることでいともたやすく実践できる。

 

繰り返しになるが、海外旅行とは社会生活における行動力を評価されるコンセンサスであり、スペックの物差しであり、資格や検定に等しい。海外へ行く人の輝かしい顔は、それがそのまま相対的にあなたの価値減衰につながる。

 

ここまで懇切丁寧に伝えたうえでなにも響かない、なにも行動しない、クリックすらしようとしないあなたには、苦笑いしながらどうぞどうぞ、さよならと手を振ることにしよう。